
第1086号
この時期、評価結果をフィードバック
している会社も多いのではないかと
思います。
フィードバックという言葉も広まって
きて、自社でもやってるよ、
という会社も増えてきたように思うの
ですが、
伝え方をうかがうと、アドバイスも
一緒にされているようです。
せっかくの面談だからと、ついアドバイス
もしてしまうようなのですが、
あくまで、フィードバックとアドバイスは
別もの、として認識しておかないと効果
がでません。
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アドバイスとフィードバックの
違いを整理しておくと
アドバイスというのは、
「こうしたほうがいいよ!」
という伝える側の判断です。
フィードバックは見たままを
返すこと。事実を伝えること
です。
たとえば、目標に対して行動
した結果がどうなのか、
ただ伝えることです。
それぞれ、どういうものかは
わかっていても、
実際、部下と面談すると、
セットで伝えてしまいがちです。
フィードバックして最後は
アドバイスで終わる、という
伝え方をしているとおっしゃる
方もおられます。
フィードバック、アドバイス
それぞれ、どちらが良い悪い
ということではなく、
同じタイミングで一緒に伝えて
しまうことは問題がある、
ということです。
フィードバックは、
目標に対して行動した結果が
どうなのか、そのままを伝える
ことだと書きましたが、
事実だけでなく、感想を伝える
ことは構いません。
これがアドバイスと混同して
しまう要因かもしれないのですが、
感想を伝えるとは
「私」が主語になって
「(私は)〇〇のように思いました」
という伝え方です。
「こうしたほうがよいと思うよ」
とは違います。
フィードバックは、受け手が
それをどう自発的に考えるかが
大切です。
このフィードバックに、
伝える側が自分の判断を入れて
伝えてしまうと、境界線があいまい
になってしまいます。
せっかくのフィードバック部分
に対して、「責められた」
と感じる可能性が出てきて
しまうと効果がありません。
アドバイスを受ける側として
想像してみていただくと
自分が共感できる内容なら
ありがたく受け止めますが、
自分が共感できない内容なら、
余計なお世話になってしまいます。
どんなにわかりやすく
自分のためを思って言って
くれている、としても、
それを行動に移すかどうかは
別です。

もちろん、共感できない内容
であっても、
「あ~そういう考え方なのか~」
という気づきになれば、
共感できないアドバイス、という
受け取り方もできます。
でも、それはフィードバック
ではなく、アドバイスです。
アドバイスをどう受け止める
かは、受ける側が決めることだ
ということを忘れないように
したいものです。
上司としては、部下が達成
したいと思うゴールにむけて
必要な
事実を受け取ってもらうことが
第一優先です。
フィードバックといいながら
アドバイスまでしてしまうと
受ける側の考える機会を
奪ってしまうことにもなり
ます。
こういうお話をすると最後は、
やはりフィードバックは難しい、
AIにやってもらおうか、
ということになってしまうの
ですが
半期に1回のフィードバックでは
確かに、難しい、で終ってしまい
ます。
あらたまって、場所をとって、
伝える必要はありません。
日頃から、業務の一環として
フィードバックを行っていただくと、
違和感はなくなってきます。
特に、年上部下のいる上司の方は、
教えるではなく、自分で気づいて
もらうフィードバックは必須だと
思います。
是非、フィードバックをする側も
受ける側にとっても特別なことで
なく、日常にしていただきたいと
思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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