
第1085号
「何回説明しても社員に上手く
伝わっていないように思うんです。
なんか良い方法はないでしょうか?」
こんなご質問を社長からいただくことが
あります。
方法をお伝えする前に、まず私が確認
したいのは、
「伝わっているかどうか、社員の方に
聞いてみられましたか?」
ということ。
「いや、聞いてもだまっているので」
という回答も案外多いのですが、
つまりは、そこは「確認していない」
「聞いていない」ということです。
まずは、聞いてみることが第一歩です。
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「聞いてみる」と言うと、そんなこと?
と拍子抜けされる方もおられるかも
しれませんが、
それが出来ているかどうかと考えて
いただくと、
案外出来ていないことに気づかれると
思います。
こんなことを社長からお聞きしました。
「今言ったこと、わかった?」って
何人かに聞くと、みんな「なんとなく」
と言っています。

と、おっしゃいます。
これは、ホントのところは、伝わった
かどうか、わからない、ということだ
と思います。
「聞いてみる」ができているつもり
でも、
これは“聞いている”とは言えません。
評価制度の説明会では、
「その意味はどういうことですか」とか
わからない点を聞き直してくる社員の方
もおられます。
社員は、どんな場面でも「だまっている」
わけではありません。
社員の方にとって評価や賃金は自分事
だから、ということもありますが、
社員説明会は 「伝える」→「伝わる」
ことを意識して、社長にも説明していた
だいています。
伝えるときに意識していることは、
・伝える相手のわかりやすい言葉を意識する
・具体的に(曖昧な表現をしない)
そして、
・伝わったかどうか確認する
会社はこれまで、「伝える」ということを、
あまり意識してこなかったんじゃないか、
と思っています。
なぜなら、
何回説明しても社員に上手く
伝わっていないように思う
と、おっしゃる社長は、
「いや、聞いてもだまっているので」
「どう思っているのか、ホントのところは
わかりません」
と、サラッとおっしゃいます。
伝わったか、わからないなら、
もう1回、聞いてみてほしいのですが。

伝わることになかなか踏み込んで
いきません。
相手のレベルもそれぞれで、一律では
ないことも余計に難しくさせます。
上司の方を見ていると、
指示の出し方は
「〇〇してください」
というものが多いように感じます。
この指示の出し方は
簡潔で、一見わかりやすく
見えますが、
指示した内容の目的とか
そのあとの効果などを省略
してしまって伝えていません。
背景、経緯も含めて理解して
もらおうという伝え方では
ありません。
その結果
言われたことしかやらない、
言われたことだけやる、
という
『一方通行の関係性』に
慣れてしまうと
たとえ、社長が
伝わったか、聞いているつもり
でも、
答えが返ってこないという
“ちぐはぐ”が生まれてしまいます。
上手く伝わるようになるためには
伝わっているかどうか
まずは、 言葉で確認することから
始めてみることだと思います。
その意識があってこそ、傾聴や1on1等、
伝え方の技術の学びが活きてきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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