価値は相手が決めること

第1084号

恥ずかしい話、ついうっかり勘違い
してしまうのが、顧問をさせていた
だいていると、顧問先訪問することで、
価値提供していると思ってしまうこと
です。

以前、訪問した際に、何かの話の流れ
で、

「どうしてお忙しいのにお時間作って
いただけるんですか」と尋ねたところ、

「顧問」だから、「定期訪問」だから、
という答えが返ってきました。。。

法改正やこれからの人事労務の情報も
お伝えしているつもりでしたが、

「価値」を感じてくださっているわけ
ではありませんでした。

価値は自分で決めるものではないですね。
相手が決めることです。
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タイパという言葉もある時代ですから
なにがしか価値を感じて会ってくださ
っているんだろうと、少し期待していた
のですが、

定期訪問だから、というお言葉に
ありがたいけれど、残念というか、
振り返って反省しました。

ちなみに後から、

「もちろん、情報や知識を得られて
いるので、意味ありますよ」

と言っていただけましたが、
ちょっと複雑です。

20数年やっていると、つい慢心と
いうか、当たり前に思うことでも、
もっとレベルアップして、

”相手にとって” 有益な情報を
ご提供しなければと、身が引き
締まりました。

どんな仕事でも、自分の視点で
判断していると、他人の評価と
知らず知らずのうちにギャップが
生まれてしまうことがあります。

正直、私のような仕事の場合は
契約終了した時点で、

良い評価をいただきながら会社が
自走する方向へ送り出す、という
場合もあれば

悪い評価をいただき、更新されず
契約終了、ということもあって、

修了か更新か、という結果でだけで
しか、お客様の満足度がどの程度か、
正直、確認できなかったりすること
もあり、

軌道修正の難しさをいまだに感じ
ます。

評価制度の場合も、評価は相手が
決めるものです。

制度を作るときは、皆さん「公平に」
とおっしゃいますが、

それでもやはり、相手が決めること
には変わりありません。

「公平」も、言っている人の主観の
域を超えるものではありません。

それが間違っているということでは
なく、そういうものなのだから、
何をもって公平とするのか

”あらかじめ” 自社の定義を伝えられて
いないことが問題なんだと思います。

私は最初の会社を退職するとき、
商品部の企画にいたので、

各部署の部長の席を回ってあいさつしに
行くと、

「もったいないねぇ、仕事できるから
うちに来てほしいなぁって思ってたんだよ。

今からでもうちの部署に来て、バイヤー
やらない?」

と真剣に引き留められたり、

「いつも毎朝の拭き掃除、見てたよ」
とか、

そういうところを評価してくれて
いるのかと、最後の日に知ること
ができました。

正直、もっと早く言ってほしかった
なぁと思うことばかりです。

見ていたんなら、
思っていたなら、

言葉にして伝えてほしいなぁと
思ったものです。

だったら、もう少し頑張ったのに。

辞めるからこそ、初めて知ること
ができる、他人の評価だとも言え
ますが、

それでは遅いです。

評価は相手が決めるものだから、
相手の立場に立って考える、

ということも、サービス業等の
お仕事では鉄則かもしれませんが

それでも、その考え方ややり方が
お客様に対して合っていたのか
どうなのか、答え合わせは必要
です。

自分の評価は他人が決めるからこそ、
部下に

「相手がどう感じるか」
「こういうときはどうすればいいか」

”意識して仕事するように指導する”
というのでなく、

どこを見ているのか
上司はその行動をどう感じたのか等

忙しくても、出来るだけその都度、
伝えていかなければならないと思い
ます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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