替えがきかない能力を集めて組織を作る

第955号

プロ野球はオフシーズン。

連日選手の移籍が報じられています。

どうしても
大谷選手の動向や山本投手の大リーグ
移籍が気になりますが、
国内では、オリックスの山崎福也投手が
同じリーグの日本ハムに移籍が決まりました。

日本シリーズでも投げた投手です。

6チームからのオファーのなかから
山崎投手の心を動かしたのは、
日本ハムの「エースとしての評価」
だと言われています。

背番号は、エースナンバーと言われる
18番です。

エースというのはスポーツの世界では
最大級の評価なのかもしれません。

ビジネスの世界では、
エースという存在は頼もしい反面、
組織の成長として捉えれば、
エースに依存してしまわないか、
という危惧があります。

成果が出せる組織を目指すとき、
替えがきかない“能力”は持ったほうが
よいと思いますが、
替えがきかない“人”という考え方は
しないものだと思います。
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おそらくオリックスは、
山崎投手がいなくなっても
山本投手が大リーグに行っても、

多くの才能を集めて、昨年並みの
成果を出せる状況は生み出せるのだと
思います。

今年、WBCでも活躍した吉田選手が
大リーグに行っても、オリックスは
リーグ優勝しました。

替えがきかない人を新たに作ったり
トレードで獲るのでなく、

替えがきかない能力を持った人材を
多く育てて、組織で勝つという
発想なんだと思います。

中小企業でエースと言えば
頭に浮かぶのは、まず社長です。

一番売上が高い営業マンは社長です。
と教えてくれた会社もあります。

社長にお聞きすれば、各部門の長に
それぞれ話を聞かなくても
全容をつかむことができます。

つまり、組織図上はどうあれ
業務を統括しているのは、
やっぱり社長、ということが
言えます。

社長がすべてのキーマンです。

それが中小企業の強みの
機動性につながることも
ありますが、

社長が陣頭指揮する形で
ビジネスモデルの形が
出来上がってしまって
いると、

それを変えるのは
至難の業です。

社員の中にエースがいる場合でも
同様です。

エースの存在が悪いということ
ではなく、いてもよいのですが、
そこに『依存しない』組織づくりが
必要です。

それが今現在は、
プロ野球のオリックスでは
できているように思えます。

投手5冠王の山本投手が大リーグに
行っても、宮城投手でその穴を
埋めるというのでなく、

来年また、出てきた(成長した)
複数の選手でその勝ち星の穴を
埋めるという考え方は

替えがきかない能力を集める、
すなわち、その人が持つ“強み”
勝つということです。

ですから勝ち方は変わるのかも
しれませんが、それは織り込み
済みです。

成果が出る組織は
人×組織×関係性です。

”人”の強みを活かす=人材力です。

ビジネスの現場では
まずは自分の強みは何なのか
周りの強みは何なのか
を知ることが必要です。

そのうえで、誰のどの強みを活かせば
成果が出るのか

お互いに把握して、柔軟に
活かせる組織づくりを目指す
ことだと思います。

そうしたうえに、皆がゴールイメージを
共有できていれば、

勝つべくして勝つ、という結果が
ついてきます。

お読みいただきありがとうございました。
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