フィードバックは目的の共有から

第761号

頭の怪我をして休んでいたジムの
パーソナルトレーニングを少し前から
再開しています。

再開するにあたって、夏に遭った
怪我とは関係ない、

休んでいる間に内くるぶしの後方から
足の下にかけての腱が炎症をおこす
後脛骨筋(こうけいこつきん)腱炎で
リハビリ中のため、

トレーニングでは、鏡を見ながら
足の向きなど補助や矯正してもらい
スクワットなどから始めています。

足が無理なら上半身を鍛えようと
思って再開したのですが、

上半身鍛えるにも、足を踏ん張
ったり、重要なんだと再認識して
足の使い方の矯正から
始めています。

足は意思とは関係なく
外に動こうとしたり、

くるっとくるぶしが
回ってしまったり、
自由に操れません。

鏡を見ながら、
トレーナーに
手伝ってもらっても

自分ではまっすぐ立って
いるつもり、足が内側に
入っていることがわかりません。

”人間は見たいと思う現実しか見ない”

という言葉もありますが

まさに、見ているつもりでも
実際の姿は見えていない
ようです。

まだ再開して3回目ですが、

細かく伝えてもらう
ことで、

正しい足の向き、

まっすぐな姿勢とは
どういうものか

違いが少しずつ
わかるようになって
きたのが

次への自分への期待に
なってくれます。


フィードバックは
鏡になること、

と表現されます。

私も実際の鏡でなく
トレーナーの
フィードバックを
鏡にして、
修正しています。

トレーニング時間を
いわゆる筋力トレーニング
とかではなく

こんなふうに使うことは
もったいないなぁという
気もしないわけではないですが

ここでしっかり悪い癖を
直せたら、

きっとこれから先、
もっと年をとっても、
歩くことが辛くならない
ように思うのです。

そこの目的が明快で
トレーナーと共有
できていると、

トレーナーのトレーニング
メニューや矯正方法も
それに向かったものになって、

私にとっては
非常に満足度が高い
ワクワクする時間に
なっています。

仕事のフィードバックが
うまくいくのも
いかないのも、

目的が共有されている
ことが前提だと思います。

今日は、フィードバックの
目的の共有について
お話したいと思います。
——————————————–

フィードバックとは、
見たままを返すこと。
事実を伝えることです。

ただ、もともとの意味は、
砲弾の着弾地点が目標から、
どの程度ずれているか、
射手に伝える

というものです。

ですから、銃弾の目標地点を
知っていることが必要なように

フィードバックする相手が
何を「的(まと)」にしているのかを、
知っておく必要があります。

そして、相手の言っていることと
やっていることのギャップに
気付いてもらうことが目的です。

実際、上司と部下が面談で
行う場合

フィードバックの目的は
共有されている前提ですが

何を的(目標)としているのか

そもそも、本人にとって、
自分事になっていない
こともあります。

本来は、

フィードバックは、
ギャップに気付くことで

そのギャップを埋めるために
どうするかについてまでは
含んでいませんが

仕事においては
フィードバックすれば
それで終わり、

ではないと思います。

そこからどういう行動に
つなげていくかまでが
上司の役割だと思います。

だから、目的が共有されない
ままでは、そもそも
行動にはつながりません。

そこで、
自主的に行動目標が
でてこないので、

つい、アドバイス
してしまうのですが

やるか、やらないかは
本人しだいです。

フィードバックの前提として
目的の共有ができている
ことを確認し、

それを踏まえたうえで、

フィードバックによって
行動の変容まで目指したい
ものです。

それには、
本人が気づいていない
ギャップを伝えて
気づいてもらうこと。

いいことを気づかせて
もらった、と思えば、
信頼関係が増します。

フィードバックが
一方的な情報伝達ではなく、

コミュニケーション
そのものであるゆえんは、
ここにあります。

そして最後に一言

「それで、どうしますか?」

と質問することで

行動の後押しです。

答えが返ってくるかは
わかりません。

たとえ
日をあらためることに
なっても

やっぱり、どうするかは
本人が決めることです。

根気が必要ですが
ここに醍醐味もあります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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