経験を陳腐化させない

第742号

久々に、やってしまいました。

なんだか訪問前日から緊張していた
お客様訪問。

そういえば、コロナ禍のなか、対面で
お客様に商品説明するのは、ずいぶん
久しぶりです。

名刺交換もなんだかぎこちなくなって
しまいました。

ひとしきり話した後、役員の方に
「ここまで聞いてみて、いかがですか?」
とたずねると

堰(せき)を切ったように、
うちではこんなこともやってる、
あんなこともすでに、やってるんですよ、

と、話してくださいました。

あぁ~、やってしまいました。

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これまで関わらせていただいた
会社の事例を念頭にして、

「こういうことができるように
なるといいですね」と、
知らず知らず、

この会社もきっとそうだろう
という思い込みで、話して
しまっていました。

ちゃんと聴いて確かめないで、
どんどん話を進めてしまい、

決めつけるようなことを言って
しまっていたことに、このとき
ようやく気が付きました。

いわゆる話の先読みして
自分のなかに答えを持って
しまうと、

それを前提に話を組み立てて
しまいます。

そうすると、お客様の話を
聴いているようで、ちゃんと
聴いていないということが
おこります。

そのうえ、アドバイスまで
してしまいました。

大変失礼なことをしてしまいました。

今回は、たまたま、
それをきっかけに、
いろいろなお話をうかがう
ことができてよかったのですが、

話してもだめだとお客様が
思えば、コミュニケーションが
成立しないことだって十分あり得る
ことです。

普段、最後まで聴くことが大事と
ブログでも書いているはずなのに。

お恥ずかしいです。

先読みして答えを持って
しまうというのは、

自分の経験に照らして
答えを持ってしまうことです。

「経験が〇〇を助ける」
というように、

普段は肯定的な意味で使う
ことが多い「経験」ですが、

コロナ禍に限らず、経営環境の
変化が早い現代は、想定外の
出来事が起こりやすく、

過去の経験に固執しない
スピード感が求められます。

以前、ブログで
「経験したことしか自信にならない」
と書かせていただきました。

これは、今もそう思っています。

ただ、「やり方」としての経験は
時とともに、陳腐化してしまう
ものもあるので、

それは捨てる必要があると思います。

でも、今回の私の失敗のように、
なかなか捨てられないのも事実です。

成功体験なら、なおさらです。

捨てられないなら、どうしましょう。

今、特に、ミドルやシニア層に向けて

「学び直し」という言葉が言われて
います。

捨てられないなら
学び直すことで、

新たな知識や情報で
経験をブラッシュアップして、

進化させることはできると
思います。

あるいは、
学び直しによって
引き出しが増えれば
視野が広がります。

学び直しというのは
いくつになっても、
学び続けることでもあります。

そして、それは
学問だけを指すのでは
ないと思います。

今回、私は自分の経験が
邪魔をして、お客様と
ギクシャクするという
失敗をしてしまいましたが、

失敗という経験を「振り返る」
ことで、あらたな知識や気づきを得て、

新しい経験に更新していかなければ
と思います。

今までの経験をそのままの形で
大事に持っているのではなく

常に更新して、経験を今に
活かしていくことはできます。

そう思うと、今回の失敗も
成長への1歩(だと思いたい)です。

多少強がっていますが、
次に活かして成長していきたい
と思います。

私の「やってしまった!」話に
お付き合いいただきありがとうございました。

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