視点を変えるということ

第740号

アメリカでは、ダイエットに成功した人の
95%がリバウンドしている。という記事を
以前読んだことがあります。

どうしてリバウンドしてしまうのでしょう。

毎日体重計に乗って一喜一憂している
私としてもホントにどうにかしたいなぁ
って思っています。

よく言われているのが「過度な食事制限」です。

過度な食事制限によるリバウンドが
起こる原因は、筋肉量の低下だそうです。

そして、どこのジムに通っていても
「しっかり3食食べながら、運動を
取り入れたダイエットで基礎代謝を
維持・向上させながら痩せる」

これがリバウンドを防ぐ。

一度は、聞いたことがあると
思います。

体重計に乗って一喜一憂していると
トレーナーに伝えたとき

ポイントなのは「食事制限」
ではなく「食事コントロール」を
意識することだと言われました。

食べるものやバランスに気を付けて、
栄養を確保しながら摂取カロリーを
コントロールすることが大切。

確かに、って思いますが

わかっているつもりでも、
なかなか実行は難しいと
いうのが現実です。

自分の体ですら、コントロールが
難しいのに他人をコントロールなんて
できません。

でも、どうしても仕事の場では、
他人をコントロールしてしまいがちです。

部下指導の場では、そうなりがちです。

「こうしてください」ということを
なかなか言う通りにやらない。

言わなければやらない。

これらはよく聞く話です。

人は、頭では理解できても、
受け入れられないことは、
行動できません。

上司は、ますます説得する
ように言い続けます。

でも、これではコントロール
(強制力)が強化されて
しまうだけです。

上司からすると
伝えているのに伝わらない。

堂々巡りが続くと、
だんだん、良い悪いという
いわゆる感情論に
なってしまいます。

そうなったら、どう対処しましょう。

感情をコントロールするのは
難しいことなので、

相手への感情は無理に
鎮めようとせず、

どうして言うことを聞かないんだ」
という意識を
違う方向にもっていきましょう。

どうしたら言うことを聞いてくれるんだろう」

と、見る視点を変えることです。

なぜできないんだ、
というのは「過去」です。

それは変えられません。

だったら、

「どうしたらできるようになるか」
という、現在から未来の話に
転換することだと思います。

上司の視点が変われば
問いかけが変わり、

部下の視点も変わり

受け答えも変わってきます。

ところで、脳は、

意識的に行動、判断する仕組みより
無意識に行動、判断する仕組み
のほうが

先に反応して動いてしまいます。

行動経済学のダニエル・カーネマンは
無意識で動いてしまうことを『システム1』

意識して動くのを『システム2』

と、この認知機能を書籍
「ファスト&フロー」の中で
称しています。

「どうしてできないんだろう」
と考えしまう無意識の感情の
『システム1』の発動は
止められませんが

それをいち早く、

「どうしたらできるようになるか」
というふうに意識して考える
『システム2』に受け渡すことが
できれば、

『システム1』が間違っていれば
修正できるということです。

でも、そもそも

上司の方が言う
”伝えているのに伝わらない”

ここに思い込みはないでしょうか?

実は、伝えたいことが

伝わらないときって、

伝えなければならないことを
伝えていない

ということがあるように
思います。

指示は伝えていても
その指示の先の「目的」
伝えていない、

ということはないでしょうか。

行動するためには
どう動けばよいかという
指示があればよい、

というものではありません。

伝えたつもりでも
伝わっていない、

ということもあります。

むしろこちらのほうが
多いかもしれません。

直感という無意識(システム1)で
伝わったと判断するのでなく、

「伝わりましたか」と相手に
確認(システム2)して、

初めて伝わった、と言えます。

自分自身の視点を変るために、

そして、『システム1』を『システム2』に
転換するために、

”きっかけ”の言葉や習慣を、
自分ルールとして決めておけると
よいと思います。

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