「別に問題ないなぁ」は問題あります

第728号

今年もすでに半分がすぎました。

どんな半年でしたか?

順調でしたか?

何か問題はありましたか?

一時期、社長との面談で、
「何かお困りごとってありますか?」
って、質問させていただいて回って
いたことがあります。

どういうニーズを経営者の方は
持っているのか

これを知るためです。

学んでいたキャッシュフローコーチ協会
の宿題でもありました。

返ってきた言葉のなかに

「別に問題はないなぁ、まぁまぁうまくいってるよ」

とおっしゃる方が何人かおられました。

では

「順調ですか」とたずねると

いや、先日、社員が辞めたなぁ、と

うかがっていくと、
結構いろいろ出てくるのです。

あれっ?それは社長にとって、
問題ではないのでしょうか。

人事や総務の方がしっかり
していると、任せきりで、

社長自身、あまり関心を
もっていないということも
あります。

何より、私に聞かれて
初めて過去を振り返って
みたという方もおられるようです。

普段、目の前のことに追われて
なかなか振り返ることがない、
ということもあるでしょう。

私はメルマガで、

例えば

働き方改革には、
今までの延長線上に答えはありません。

と言ったりしています。

でもそれは、過去を振り返ら
なくてもよいか、というと
そうではありません。

「別に問題ないなぁ」は
実は、問題あります。

実際の問題があるなしにかかわらず

振り返るという習慣が大切だと
思っています。

そもそも振り返りは
後悔や反省とは違います。

次に同じような状況に遭遇したとき

今より最適な対応ができるよう

次の行動につなげるためのもの
です。

今いる現在地を確認して

今より数段先を目指すため。

あるいは

その計画をたてるため。

でも、なによりまず、

いったん良いも悪いも
過去を受け入れるという
行為自体に意味があります。

受け入れることで

良い、悪いにかかわらず、

「経験」から学ぶことが
できます。

コルブという研究者の
経験学習サイクルを

「経験学習」入門という書籍で

多少修正していますが、

以下のようにまとめています。

1 「具体的経験」をした後

2 その内容を「内省し(振り返り)」

3 そこから「教訓」を引き出して

↓ 

4 その教訓を「新しい状況に適用する」

これが経験学習サイクルです。

いかに今日は行動できたか

出来なかったとしたら、
どうして出来なかったのか

この内省(振り返り)と、

次は、こうしてみよう

という教訓の引き出しが

大事だと言っています。

過去を振り返ることは
学ぶこと、と

「前向き」に肯定することができれば

過去の経験は
気づきと自信を与えてくれます。

そして、問題は成長の
きっかけになってくれます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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