「任せる」ことより大事なこと

第676号

今年は、おせちの
予約が好調のようです。

やはりコロナ禍の影響で、
自宅でお正月を迎える方が
多いからでしょう。

今までおせちを
購入していなかった層も
今年は取り込んで、

販売各社、売上予測は
どこも強気の増加率を
見込んでいます。

私は30年ほど前、
小売業の本社の
総菜部門で
事務をしていました。

当時は、肉や日配(デイリー)の
部門が花形で、

総菜部門は、
その売上高が他より
小さいこともあって、

陽の当たる部署、
というわけでは
ありませんでした。

でも、おせちの
シーズンだけは別で、

社長も参加する会議でも、
おせちの売上げ報告に
皆の関心が集まります。

年末の催事の目玉の
おせち販売実績で、
他社に負けるわけには
いきません。

私は社内の予約販売を
一手に引き受け

金庫を預かり、

即席の予約受付
ブースに座って
毎年12月を
過ごしていました。

今思えば、
販売と言っても
社内販売ですし、

後は全店からの
売上報告を
入力するだけです。

それでも、
バイヤーが
全国の店応援に
出向いて、

がらんとした部署の
留守を預かっているという

任されている充実感。

本部長も直接
部署まで足を運び、

私の名前を呼んで
「売上どう?」と
声をかけてこられます。

今も思い出すだけで、
モチベーションがあがります。

何十年たっても、
研修で、
「成功体験を語ってください」
と言われると、

今でもこの出来事を
つい話してしまいます。

何十年たっても思い出す

いわゆる成功体験(自信)ですね。

その一番の要因は

「任せられている」
ということ。

上司側から見れば
この、任せるって
難しいですよね。

当時の上司たちの行動は、

今思えば、

チームビルディングの
人材力、組織力、関係力にも
当てはまります。

私がひとりで
やれそうかを見極めて、

販売やお金の管理、
ミスのない入力業務

というスキル、能力が
あるかどうかを把握している

→これは「人材力」

部署の目標数値、
競合に負けない
一番を獲るという

目標、目的の共有

そして、私個人の目標は
ミス、クレームのない
社内販売だと明示する
これら目標目的を
示すことは→「組織力」

部署の先輩、上司が、
出張先からかけてくれる電話で

「だいじょうぶか」
「何か問題ないか」

というのは
「コミュニケーション力」

3つがちゃんと
バランスよく
連動しています。

上司、先輩の
手のひらの上で

ほんとに、上手に
育てていただきました。

今なら
よくわかります。

成功体験の裏には
周りの引き立てが
あるものです。

部下に仕事を
任せることは
大事ですが

任せきりに
しないことは
もっと大事です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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