公平な人事評価制度は可能なのか?

第495号

高校野球は履正社[大阪]の初優勝で終わり
ましたが、高校野球はまだ終わっていません。

野球の第29回U18(18歳以下)
ワールドカップに出場する高校日本代表が
22日、東京都内で合宿をスタートさせています。

ただ、ここに選ばれたメンバーが
少しネットをざわつかせています。
優勝した履正社からひとりも
選ばれていないからです。

このU18代表が発表になったのは
高校野球決勝戦の前。
ある程度、春からの研修合宿の様子を
参考に、すでに選考委員会の中では
高校野球前にメンバーが固まっていたのでは
とも言われています。

誰がいるとかいないとか、という以前に
選考基準が明確になっていないのは、
今の時代は通用しないのではないでしょうか。

これまで何度も代表選考で物議をかもしてきた
マラソンも、9月に2020年の東京オリンピック
日本代表選手選考レースを行うところまで
こぎつけました。

会社においても、明確な基準が求められる
ものがあります。
すぐに思い浮かぶのは人事評価制度です。


社員の方が評価制度に求めているものは、
・どうしたら賃金が上がるか
・評価の納得性

賃金が右肩上がりにあがることが
ないことは、もはや誰もが知っています。

最低賃金が1000円になることよりも、
安定した会社で、安心して働きたいと思う
人は多いです。

常々、社員は会社の言葉を信じるのではなく
会社の行動を信用します、と経営者の方に
伝えてきました。

それはどれくらいの賃金になるか
ではなくて
”どうしたら賃金は上がるのか”
”その評価は納得できるものなのか”
です。

それが社員が考える「公平」でもあります。

経営者も「公平」な評価を作りたいと
おっしゃいます。

ここに経営者が拘るのは
これまで何度となく
「今回の昇給や賞与に納得できません」
と、詰め寄られたことがあるからです。

その結果、辞めていく社員もいました。

だから、制度を作るなら、
”説明できる”
”納得してもらえる”
制度を作りたいと思います。

それが「公平」という言葉に込められた思いです。

でも、公平な制度なんてあり得ません。

経営者が公平だと思って作っても
必ずしも社員から見れば公平ではありません。

そもそも、何をもって公平というのでしょうか?

公平というのは

かたよることなく、すべてを同等に扱う・こと(さま)。主観を交えない・こと(さま)。

出典:大辞林第3版

それぞれに価値観が違いますから、
“誰にとっても”まったく同等に
評価するのは無理です。

社員の賛同を得る人事評価制度でなければ
運用できませんから、
評価される側の社員の方の意見も聞きながら
評価の精度を高めていくしかありません。

社員の方の意見を反映させたり
制度を見直して、納得してもらう
ことはできます。

100%の公平ではないけれど、納得してもらう。

どういうことかというと、
納得してもらうことで、不平不満がなくなります。
そうなることで、公平な人事評価制度になる、
ということです。

でもその前に、やることがあります。

『会社のビジョンに社員も共感している』
という前提ありきです。

たとえば、経営者がビジョンを
作ったとしても、まだ完成ではなく、
社員にも共感してもらうことで
“会社のビジョン”になります。

人事評価制度を作る時は、
その前に、まず会社のビジョンを
言語化するところから始めます。

そしてそれを社員にも、
自分たちも成し遂げたい
会社のビジョンとして
思ってもらうことが肝心です。

目指す方向が同じだから
人事評価制度に不平不満を
言ったとしても
それは会社をよくしたい、という
期待のあらわれです。

だから納得すれば、不平不満はなくなります。
すなわち、公平な人事評価制度が出来あがる瞬間です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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