納得できる人事制度づくり

第215号

11月15日は七五三です。

とはいえ、実際に神社に参拝したり
写真を撮るのは、前後1~2カ月の間に
行われているようです。
この間が、いわゆる七五三シーズンですね。

その日が祝日ではないこともあって
結構アバウトなんですね。

神社が混み合う日は避けたいし、
出来れば大安がいいとか、
何よりご両親が会社を休める日を優先、
というようにそれぞれご家庭で考えて、
日を決めるものです。

ところで七五三と言うと、
私たち社労士や人の採用に関わる者は、

新卒で就職した人のうち、
中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が
3年以内に離職してしまうといわれる
現象(七五三現象)を思い浮かべます。

今年の10月に厚生労働省から発表された
「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)」

によると、( )内は前年比

大学 31.8% (▲0.4P)

短大など 41.5% (+0.2P)

高校 39.3% (▲1.5P)

中学 64.1% (▲3.6P)

大学生の離職状況は、なかなか改善されていません。

求人難のところに、定着率が相変わらず改善
されていないということは、何か策を講じなければ
なりません。

 

会社のビジョンを示して、この会社のなかでの
キャリアアップの道筋・処遇を示すことだと考えます。

そのツールとして評価制度があります。

ただし、評価制度を作れば不満がなくなり、
将来に安心してもらって定着率が上がる、
というほど、簡単ではありません。

 

評価制度は社員が納得する
内容でなければなりません。
公平な評価でなければなりません。

 

実はこれは、ちょっと違っています。

 

どんなに制度として公平で、
説明できる(納得性のある)制度を作っても、

社員ひとりひとりにとって、
納得できる、公平な制度になるとは
言えません。

誰かにとっては評価の内容が、
納得いかない、不公平なものになる
ことがあることは否めません。

 

この、ひとりひとりにとっての納得性や
公平性を求めると、評価制度の目的から
外れていきます。

業績向上や人の成長を促すことが目的とすれば、

その成果を出す『仕組み』として、
制度自体には納得してもらわなければなりません。

何が正しいか、間違っているかという視点と
納得する、しないは同じ次元ではありません。

評価制度が目指す
” 目的に添って行動している社員 ” には、

個人の納得や不公平感をなくしてもらえるよう
説明の労を惜しまず取り組んでいきたいものです。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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