つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です
第052号
カンヌ国際映画祭今年のパルムドール(最高賞)に選ばれた
是枝裕和監督の「万引き家族」
6月8日からいよいよ公開です。
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、柴田治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込む。
彼らの目当ては、この家の持ち主で祖母の初枝の年金だ。
足りない生活品は、万引きで賄っていた。
社会という海の底をひっそりと漂うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
そんな冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼いゆりを見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を想いやり、信代は娘として育てることにする。だがある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれがえる秘密と切なる願いが明らかになっていく。公式サイトより引用
http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/
映画の公開を前にして、是枝監督作品の常連の樹木希林さんが
インタビューで語っていた言葉がちょっとチームづくりに当てはまる
と思いました。
「みんな是枝監督のことが好きな人ばかりで行儀がいい。節度と知性がある人が多いから、なんか調和が取れすぎているんですよね。もっと鈍感な人をキャスティングした方が、面白いと思うの。もう亡くなってしまったけれど、ジャイアント馬場さんみたいな」。
ぴあ映画生活でのインタビューより
辞書によると
調和:全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、
まとまっていること。また、そのつりあい。
意見の違う人達が、衝突の後に皆が
同じ方向にまとまっているのであれば、
強いチームと言えるのですが、
もともとが同じ考え方をする人ばかりだと、
後で説明しますが、
予定調和というか、新しいものは
生み出しにくいと言えます。
樹木さんが、鈍感と表現されているのは、
空気を読まない、と
置き換えてもいいかもしれませんね。
映画の現場では、監督の名前をとって、
是枝組と言ったりするようにまさにチームプレー。
会社の現場のチームづくりも映画の現場も同じです。
会社の組織は、同じ思考の人だけでは、
目まぐるしく状況が変化する現代では、
すべての状況に対応するのは難しいです。
互いの強みを活かしたチームづくりが必要です。
そこで、昨日取り上げた「効き脳」について
もう一度簡単にお伝えすると
人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。
それぞれの機能を分けると
A:論理的、理性的=理論派
B:堅実的、計画的=実務家
C:感覚的、友好的=人情派
D:冒険的、想像的=アイデアマン
と分けることができます。
この「効き脳」は、
人によって活用している「場所」が違います。
Aか?Bか?Cか?Dか?という感じです。
人によって使っている「脳の場所」が違うので、
人と人は違う考え方をするというわけです。
クリエイティブな仕事をするときには、
この4つのタイプをうまく活用すると
スムーズにいきます。
それをクリエイティブプロセスと言います。
チームがうまく機能する例としては①~⑤の順番に
仕事を手渡していくことです。
①Dのアイデアマンが創出(新しく創り出す)
②Aの理論派が定義します
③Cの人情派がアイデアをまとめます
④Dのアイデアマンが確認します
⑤Bの実務家が実行します
クリエイティブな仕事には全員の「協働」が不可欠です。
お読みいただき、ありがとうございました。