人と“こと”を分けて原因を追究する

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第048号

今日も1日お客様のところで、評価シートづくりです。
評価シートは、後からこの項目はどういう意味、
意図で選択したのか思い出せるように、
その項目の定義や着眼点を決めて、
解釈の統一をはかるようにしています。

どうしても出てくるのが、
たとえば、「スムーズな対応をとって、
リスクを未然に防ぐこと」という定義だった場合

スムーズな対応って、たとえばどんな行動ですか?
とおたずねして、より具体的に記載します。

スムーズっていうのは、
物事が滞らずに、すらすらとなめらかに進むこと、
と、辞書には書かれています。

知識としての解釈はわかりましたが、
自分の行動として、これをどう解釈して
動けばよいのか
わかりますか?

言葉の解釈を定義する場合、“その人”に焦点をあてるのでなく、
行動すなわち’こと’に焦点をあててみましょう。

今は、多様化の時代で、
●●世代などと、ひとくくりで
まとめることが非常に難しいです。

人の数だけ解釈があって、感じ方も違います。

だから、自分の解釈で
“その人”に焦点をあてて対応すると、
他の解釈を否定することになり、
多様性をつぶすことになります。

「スムーズくらいわかるでしょ。
いつも言ってるから。」

と社長は言いますが、
いつも言っているのに、
社員さんの行動に変化がないのは、
伝わっていないのではないか、
と疑ってみることが必要です。

いつも言っているとしても、
その人間に焦点をあてるのでなく、
スムーズな行動を言語化して、
誰もが行動できる具体例を
明示することが大切です。

 

何か問題がおこったときも、

どうしてそういう間違いをしてしまったのか?
やり方が悪いからだ、というように、

“その人”’の問題として、
人を追及することになりがちです。

追及・・・責任や欠点を問いただす、追い詰めるの意味

人と“こと”を分けて考えられれば、
起こってしまった問題(事実)を
掘り下げることができます。

人と“こと”を分けられれば、
“その人”を取り巻く環境要因、必要な技術に
焦点をあてて追究していくことができます。

追究・・・(深く調べて)明らかにしようとする

その問題の原因を、その人のせいにするのは簡単です。
でも、人に焦点をあてても、問題は解決しません。

犯人の追及ではなく、原因追究をしていきましょう。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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