役割と責任はセット

第910号

20年ほどこの仕事を続けさせて
いただくと、2代にわたって社長と
お付き合いさせていただくことが
少なくありません。

先代の時代に事業を拡大したり
発展させた場合、

後を継いだ社長の傾向として
社員の生活を守る、
事業を守って継続する、

という姿勢の方が多いように
思います。

「俺の言う通りにやればいい」
という先代であればあるほど

後継者の社長は
みんなの意見を聞いて決める
ことを大事にしているようです。

確かに周りの意見を聞くことは
大切ですが、それによって
お互いの役割が不明瞭では、
責任の所在が明確にならないと
思います。
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実は“社長の役割が明確でない”
ということが案外多いと、
私は思っています。

勿論、最後は自分が責任を取る
という覚悟を持って仕事されて
いることはわかります。

ただ、誰が何をやるのかを
はっきりさせないまま
経営幹部の話もよく聞いて

彼らが反対することは、
やらなかったり、先送りしたり
していると

それは社長が判断した事なのか?

経営幹部たちが判断したことなのか?

はっきりとした区別がつかない
まま、進むことになります。

「僕はいいと思ったんだけど
みんなが反対するので」

と言うなら、決めたのは
経営幹部、ということになります。

それが悪いということ
ではなくて、はっきり
区分分けされているか
どうか、です。

現に、経営幹部たちは
自分たちが決めたとは
思っていなかったりします。

私は社長の役割は、
社長にしか出来ない事が
社長の役割だと思っています。

何かを決めるとき、

これは社長が決めるのか

経営幹部が決めることなのか

役割を明確にして、
責任も含めて権限移譲
することが大切です。

役割を決めるということは
責任も明確にすることです。

社長はそのつもりで役割を
任せているつもりでも、

「どうも他人事なんだよなぁ」と
経営幹部を見て思われるなら、

それは、役割だけを与えて
責任は社長のままになっている、
という可能性があります。

責任があるから
自分ごとになって
自発性が生まれるという
ものです。

当たり前のことだと
言われるかもしれませんが、
役割と責任はセットです。

そして、役割が決まって
いれば、

会社における自分の
ポジションの理解度が
深まっていくのだと思います。

経営幹部に限らず
社長以下、社員それぞれ
役割が明確になると

組織図で見る以上に、
組織全体が見えてきます。

組織全体が見えてくると
会社のビジョンも同様に
見えてきます(理解が深まります)。

そもそも、ビジョンが明確だから

目指すゴールが決まって、

役割を明確にすることが
できます。

ビジョンがあるから
役割を決めることができるんだと
思います。

そして、

その役割が明確になると
組織の横との関係性が
生まれ、組織全体の
一体感につながります。

この、一体感が生まれる
ということが、

見方を変えれば、
ビジョンが染みわたっていく
ことでもあります。

ビジョンと役割の関係性を
こうして考えると、

ビジョンが決まっていれば
役割は明確にできると言えます。

それでも役割が不明瞭なときは
役割と責任をセットにして
任せられているかどうか、
検討してみることだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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