コミュニケーションはコストではない

第887号

まだ野球のWBCの興奮冷めやらず、という
感じですが、

あの中継を早送りで観る若者がいたとのこと。

美容院で聞いて、びっくりしたものです。

あんな世紀の一戦と言われるような試合を、
信じられない、

と私などは思ってしまいますが、

自分にとっての「当たり前」が
他人にとっての「当たり前」とは
限りません。

やっぱり
「人と人は違う」です。

実は、
ここまではわかっていても
つい、やってしまうのが

相手の普通を自分側に
引き寄せようとしてしまう
ことです。

そんな、自分に矢印が向いた
(自分起点)状態で
コミュニケーションをとっても、
大きな効果は望めません。

そもそも、
コミュニケーションがなくても
マニュアル通りにやっていれば
日々の仕事は進められるかも
しれませんが、

自走する組織になるには
やっぱりコミュニケーションは
必須で、

その時間はコストではなく、
必要な業務時間だと私は思います。
—————————————————

人と人は違う

人は変えられない

正直、チームビルディングを
学んでいなければ、

この言葉だけ聞くと、
コミュニケーションというより

断絶している?
絶望的じゃないか、

と、私ならきっと思ってしまいます。

でも、
人と人は違う、
人は変えられない、を前提とするから
コミュニケーションをとる意味
があるのだと、今は思います。

自分の話したいように話す
のであれば、
それはコミュニケーションとは
呼べません。

コミュニケーションは
伝わらないと意味がないからです。

「伝える」という意識を
もう1歩進めて、
「伝わる」ことが大事です。

相手はどんな人なのか?

自己主張や自己表現が
強いのか弱いのか、など

相手のレベルに合わせて
相手に分かりやすいように
伝える

これが、コミュニケーションの
コツだと思います。

ですから、
何度も同じことを言って恐縮ですが

人と人は違う、
人は変えられない
という前提がわかっていることが
真のコミュニケーションには
重要なポイントなんだと思います。

伝わるコミュニケーション
と言っても、
すぐには難しいものです。

自分の当たり前が
相手の当たり前ではない。

という状況に出くわしたら、
「そりゃ~わからないですよねぇ」
と、”一拍置く”ことができると

相手に矢印が向く(相手起点)
になって

じゃあ、どうしたら伝わるだろう
と考えることができるように、
(最初は難しですが)
なっていくものだと思います。

ところで、
コミュニケーションが重要だと
いうことは、誰もがわかっていても、

その時間を取る優先順位は
決して高くはないような
気がしています。

人材力×組織力×関係力が
組織の成果に必要だと
ブログでもお伝えしていますが、

実際、業務する際は、
生産性の向上というような
必要性がなければ

人材力×組織力(仕組みやマニュアル)で
まわってしまうものです。

コミュニケーションは
人と人の関係性をよくするため、

社員の皆さんに気持ちよく
働いてほしいから、

もちろんそれらも大切です。

なにより
コミュニケーションが重要
だと考えるのは、

経営者の多くの方は、
社員が自分たちで考えて
行動する組織になってほしい
と思っていると思うのです。

そのためには、
自ら意見を出し合って
相手の意見を聴き、
自分たちで行動を決める

ということができることが
必要だと思っています。

その意見のやり取りを
遠慮なく行う

それは、まさにコミュニケーションです。

自走する組織を目指し
生産性の向上を求めるなら、

コミュニケーションを
取るための時間 (面談等)は
コストではなく、

業務として位置付けて、
スケジュール化することが
大切だと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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