経営者は変わりたくないわけではなく、変えられたくないのだ

第366号

「人は変わりたくないわけではない。変えられたくないのだ」

「学習する組織」を提唱した
マサチューセッツ工科大学経営大学院上級講師の
ピーター・センゲ博士の言葉です。
これは、チームビルディングの仲間がフェイスブックで
紹介してくれていました。

確かに、ブログを365日続けたことへの達成会で、
ひとりずつ振り返りを発表して、これからもブログを
続けると宣言するなかで、

私が言ったのは
「続けるも続けないもほっといてほしい」でした。

ウケ狙いでもなく、本心からそう思ったのです。

この「変えられたくない」というのは、
経営者の方を見ていると強く感じることが
多いものです。

どんなにソフトな物腰で、こちらの言うことを
勉強になります、と聞いてくださる経営者さんでも、
根っこのところは、触らせません。

社員がなかなかよくならない、変わらないんだよねぇ
とおっしゃるので、

それはあなたが変わらないのに、社員にだけ変われ
というのは無理ですよと、ついつい私は言ってしまいます。

ホントはそういうことを意識させないで、
ゲーム研修のなかで、自分で気づいてくれる
のがスマートです。

 

「学習する組織」入門を書かれた小田理一郎さんは、

学習する組織とは

「目的に向けて効果的に行動するために、集団としての意識と能力を継続的に高め、伸ばし続ける組織」

と言います。

それを、私はチームビルディングとして
人×組織×関係性を向上させる手段を学んでいます。

そして、人を変えるのは自分しかいないこと。
本当に変わりたいと思ったときに変わるのだ
ということに気づいているはずでした。

私がつい経営者の方々に言ってしまう

「経営者が変わらないと社員は変わりませんよ」
と言うのは大きなお世話でした。

言ってもどうしようもないことでした。

よく怒られないで今日まできたなぁとも思いますが

「変わったほうがいいんだろうなぁ」程度には
経営者も思っておられるからだとは思うのです。

では、どうして、変わったほうがいいけれど、
変わらなくてもいいかなぁって思っているのでしょう。

私自身の事を考えればわかります。

ブログを続けたほうがいいかもしれないけれど、
今の程度の変化なら、書かなくても変われるよなぁ、とか、

書いても大きな変化はなかったなぁって
思っているから、続けるかどうかは、
ほっといてほしいと思ったのです。

変わったほうがいいけれど、
変わらなくてもいいかなぁって思っている
経営者の方には、変わらないまま
進んでもらうことがいいのだと思います。

そのまま進んで通用すればよし
通用しなければ、そのときは
なにも言わなくても変わるのです。

 

ブログを365日書くことは通過点だと言った
ブログセミナーの裕治郎さんも、キャラの強さとは違い、
続けることを無理強いはされません。

365日書いてきた人が366日書かないことは
もったいないなぁと言う程度です。

365日までは仲間の力や強制力で続けることは
できますし、続けることを後押ししてくれますが、

それを超えた人がやるかやらないかは、
自分で覚悟して決めるしかありません。

書くのは相変わらずつらいけれど、
辞めることはあり得ない。という人がいます。

うらやましいなぁ。
きっと変化を実感したんでしょうねぇ。

裕治郎さんは
成果は遅れてやってくる。と言いました。

成果は1年半たったころ、
半年遅れでやってくるといいます。

それなら、私は“いちびり(大阪弁です)”なんで
そこらあたりまではやってみようかなぁと
心の中で思っています。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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