やると決めた自分を納得させるために

第975号

普段から全国を研修で飛び回り
SNSで発信もしているパワフルな
経営者がいます。

一緒に講座を学んだ仲で、
定期的に当時の仲間で集まって
話しているのですが、

席上、仲間に、
「正式に人を雇うかどうするか、
先伸ばしにしていたのを、そろそろ
決めたいと思うのだけど、なかなか
決められない」と相談がありました。

人を雇用している人
一人でやっていくと決めている人

いろんな働き方をしている
仲間が自分なりの考えを伝えますが
どうにも、決められない様子です。

責任感が強いから
これまでの労に報いて、
ちゃんと雇ってあげないと、

と思う一方で

給料が払えなくなったらどうしよう

こんな思いが交錯して
決め切れません。

雇うことを迷っているように
最初は思えたのですが、

雇うことは、自分の中では
すでに決めていました。

でも、それを自分に納得させる
雇うと決めた、決め方がわから
ないことで悩んでいました。
——————————————————

雇う、と決めてはみたものの、
彼女が探しているのは

どうすれば間違わないのか、

正解なのか、

です。

雇うと決めている自分は
正しいのか?

という不安です。

何か重要なことを判断するとき
私自身を顧みると
まず情報を集めます。

すでにやっている人に助言を
求めたり、
成功事例なども探してみます。

狭い視野で決めたくないからです。

そうやって、
間違わないようにとか、
後悔しないように、
決めるための準備を整えて、

それでもなかなか決められない
のは、

やっぱり、
正解しなければならない
という恐れのようなものが
あるからです。

経営者の仕事は
一言で言えば、

『判断すること』だと
思いますが、

人を雇っている経営者なら
部下のためにも
経営判断は、すべて正解
しなければと、

余計に力が入ってしまうのも
頷けます。

やっかいなのは

仲間に意見を求めても、
そして、それが正解のように
頭では理解できても

自分で決めたことでないと
「納得」も
「やりがい」や「やる気」も
生まれてきません。

人に促されてやることは
結局、行動が続かないもの
です。

彼女の口から
「私、ビジョンがないんです」
って言葉が出てきました。

「目標とかも普段立てないんですよ」
と言います。

じゃあ、日々の行動を
突き動かしているのは何か
というと

やらなければならない、という
義務感、責任感、です。

その先には「使命感(ミッション)」が
あるのだと思います。

人には『ビジョン型』と『ミッション型』
があって

『ビジョン型』の人は
ビジョンから逆算して
目的や目標を立てられますが、

『ミッション型』の人は
目的と目標の繋がりがうまく
イメージできないので、
目標を立てることが難しい
ものです。

私もそのひとりです。

でも。、ミッション型も
目標を立てることはできます。

自分の「価値観」が
満たされるために

「やるべきことは何か」
という考え方だと
しっくりきます。

相談してくれた彼女は、
雇わなければならないと
思いながら、

雇い続けられなくなるかも
しれないことを恐れて

前に進めないというジレンマに
陥っています。

ビジョン型の人からすれば
ビジョン達成のために

やってみなけれれば、恐れは
解消できない、と思うもの
でしょうが、

ミッション型の場合は
前に進むには価値観を変えること。

でも価値観を変えるのは
難しいので

価値観に紐づいている
「何を選択するか」という
のを変えて、

これまでの行動パターンを
変えることです。

雇うという選択をするために
捨てなければならないものは、

たとえば、
経営者であれば

すべての責任を抱え込む
ということだったりします。

少なくとも、

「経営者だから〇〇しなければ
ならない」

という鎧を一度脱ぎ捨てて

「やれること」
「やれないこと」
「協力してほしいこと」

部下や周りの人に言ってみる
ことも大切だと思います。

今は、経営者がトップダウンで
指示出しすれば、成果が上がる
というものではないと思います。

チームの力で成果を出すためにも
勝手な思い込みを捨ててみる
ことからだと思います。

正社員で雇わなければならない、
というのは、思い込みかもしれません。

そう思えると、
経営が安定していないことを
率直に伝え、

まずは有期雇用から始めることを
提案してみる。

という考えに、自分でたどり
着きました。

正解かどうかが大切なのでなく
自分なりのやり方で
答えにたどり着けた
(あるいは導き出した)ことなら、

人は「責任がもてる」のだと
思います。

自分で、納得できる決め方に
たどり着いた彼女の颯爽と
帰っていく後姿が印象的でした。

お読みいただきありがとうございました。
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