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第1075号
バスケットボール男子のBリーグチャンピオンシップ
最終戦で宇都宮が優勝しました。

宇都宮ブレックスは2025年2月にヘッドコーチ(HC)
が急逝し、遺影をベンチに飾って戦っています。
亡くなったブラスウェルHCは、非常に信頼が
厚かったといいます。
それは、姿勢や考え方が一貫していたから
だと、HCの近くでチームを支えていたスタッフ
が語っています。
リーダーになる人に共通しているものの
なかに、確かに一貫性があります。
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話すことに一貫性があるリーダーには
応援してくれるフォロワーがつきます。
今の時代、ひとりで成果を出すこと
よりも、チームで成果を出すことが
求められます。
リーダーを応援してくれる、人が集まる
要因は、その人の言葉や行動に一貫性が
あるかどうか、です。
経営者の場合、走りながら判断しなけ
ればならないことが多く、
そんななかで、ブレないように、
一貫性を保つのは難しいことです。
私自身を振り返ると、
長いお付き合いのお客様から、もう何年も
その言葉、言い続けていますよね。
と言われることがあります。
そこが信頼できると言っていただける
のですが、
私としては、
仕事に行き詰り、焦って、
ビジネスモデルに合わないことを
学びにいったり
大きく脱線したり、迷走したり
一貫性がないこともずいぶんやって
きました。
どういうときに一貫性から外れるもの
に手を出してきたかと振り返ってみると
自分としては、その都度
よくよく考えたつもりなのですが、
迷った挙句、エイヤ―で決める
(だいたいの感じで決めてしまうというようなこと)
ところがあります。
つまりは
直感だけ、
あるいは、
深く考えていない、
というときは、だいたいブレてしまって
いることが多いです。
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人の認知機能には、
行動経済学でいうところの
システム1(直感的判断)と
システム2(論理的思考)が
あります。
システム1の判断を正しいかどうか
システム2がチェックするという
関係性です。
間違っていれば、修正することで
本来は一貫性が保たれるはずなのですが、

このチェック機能を働かせないで
システム1だけで動くと、
直感がいつも正しいとは限りませんから、
そうなると、一貫性がない行動に
なってしまいます。
「自分のことを疑え」というような
言葉がありますが、
たとえ、天から降ってきたような
すごい思いつきのように思えても、
自分に向かって、
本当にそうなんだろうか、
合理的だろうか
つじつまが合うか 等
自分を俯瞰で見て、
いったん立ち止まって考える
ことが大切です。
その時点で、
頭の中が、システム1から
システム2に切り替わっています。
大きな判断するときに
1度深呼吸したり、
あえて、いつもと違う環境で
考えてみたり、
実は、みなさんそれぞれに、
システム1(無意識に行動、判断する仕組み)
から
システム2(意識的に行動、判断する仕組み)に
思考のモードを切り替える方法を
実践している方もいらっしゃる
と思います。
ビジョンを明確化するのも
目指す方向を社内に示すとともに
経営者が、将来に向かって
ブレない判断をするためでも
あります。
システム2に思考を切り替えた
としても、判断軸がなければ、
修正はうまくはいきません。
あるいは、
ビジョンがあっても、
どうしても目の前のことに
追われていると、
ビジョンが、見えなくなる
ことがあります。
ビジョンをいつでも意識できる
ようにするために、
会社の中でビジョンが明確に
なっていて、共有できていれば
見えなくなる
(あるいは見ないようにする)
ということは、なくなるだろう
と思います。
会社全体としてブレずに
目指す方向に進むためにも
まずは、リーダーである
経営者自身が自分のなかに
ビジョンを持って一貫性を
保つことだと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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