新入社員の主体性を育てる

第674号

4月の時点では、まだ皆が
オンラインについて
手探りでした。

春の新入社員研修が
バタバタしたので
フォロー研修には
力を入れているという
会社も多いようです。

テレワークなどの影響で
コミュニケーションの量自体が
圧倒的に減少しています。

本来なら、職場で
自然と身につけていった
はずの社会人としての
あり方や考え方を習得する機会。

仕事のやり方、進め方を
経験する機会。

やっかいなことに、
大企業であればなおさらですが、

来年はまた新入社員が入ってきて
今年入社の社員は、経験値はどうあれ
2年目としてのキャリアをスタート
することになります。

そんなことを考えさせられたのが
先日、2日間のZOOMによる
新入社員のフォローアップ研修に、

研修講師のzoom操作の
サポート業務担当として
参加したときです。

班に分かれてワークをしても
なんだか盛り上がりません。

同期としての関係性が薄いのです。

新入社員研修は動画だったと
うかがって、納得でした。

研修講師が根気強く
ワークを繰り返すことで
ようやく2日目の午後

同期らしく、笑顔や
遠慮のない会話が
交わされ始めました。

1回の時間が取れないなら
複数回で集まる。

何度も集まれないなら
1時間でいいから
同じ課題を与えて

しっかり討議させて
解決策まで導いてもらう。

こんな取り組みが
同期の関係性を深める
うえでも、よい方法だろう
と感じます。

コロナで情況が変われど、
新入社員研修で
取り上げられる
テーマの多くは

「自分で考えて行動できる社員」

「主体性」が求められます。

経済産業省が
2006年から提唱している
社会人基礎力というのがあります。

経済産業省
https://bit.ly/2V30YP0

「前に踏み出す力」
(主体性・働きかけ力・実行力)

「考え抜く力」
(課題発見力・計画力・創造力)

「チームで働く力」
(発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力)

社会人基礎力にあてはめて言うなら、
会社が求めているのは

『前に踏み出す力』

「一歩前に踏み出し、
失敗しても粘り強く取り組む
力をもつ社員」

ということになります。

前出の研修の班ごとのワークで
会社への不満が噴出し

「本当に主体性を求めているのかなぁ」

という意見も出ていました。

新入社員が一通り
不満を吐き出したタイミングで
研修講師は、環境は変えられない。

変えられるのは自分だけと
気づかせます。

不満を課題に、
課題を成長へと

新入社員の視点を
切り替えていきます。

ここで研修はタイムアップ。

研修ではここまでが
限界です。

次のフォローアップ研修まで
社員の自主性に任されます。

「主体性」には、
自分の意志・判断で行動する際の
責任が伴います。

環境を変えるのは会社の仕事です。

新入社員に責任を伴う
主体性を求めるなら

「会社から求められている役割」

「仕事の目的」

会社は、まず、これを説明する
責任があります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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