人も組織も成長に必要なことは試行錯誤

第111号

サッカーや野球だけではなく、
バドミントンや女子ソフトボールも今熱戦中です。

ソフトボールの世界選手権が日本で8月1日から開幕しました。

2008年の北京五輪で準決勝からの2日間で
3試合413球を一人で投げ抜き、金メダル獲得の
原動力となった日本のレジェンド、上野由岐子選手。

どのような環境にあっても、勝たなければならないという事実は変わらないので、それに対して、自分たちはどのように結果を出すのか、ということを考えていくしかないのです。負けるのはプレッシャーのせいではなく、他に理由があるからです。それを一つ一つつぶしながら、大会でベストパフォーマンスが発揮できるよう、自分自身、そしてチーム全体のコンディションを整えていくのが大切です。

これは、日経新聞8月1日朝刊の
世界ソフトボール2018の広告として掲載された
上野選手のインタビューのなかから
「世界選手権にプレッシャーや課題を抱えながら、
どのように気持ちを整えて挑んでいくのでしょうか」
という質問に対して答えた言葉の一部です。

ソフトボール日本代表は、北京オリンピックのときに
メンタルトレーナーのサポートを受けていましたので、
そこで身に付けたプラス思考の学びと実践からの
言葉でしょう。

勝つためにその障害となるものを
一つ一つつぶしていくというのは
『解決志向のアプローチ』です。
ポジティブアプローチという言い方もします。

一方、悩みや問題そのものに着目して、
足りないものを埋めていくのが
『問題志向のアプローチ』です。
ギャップアプローチとも言います。

解決に焦点をあわせるか、問題に焦点をあわせるか、ですね。

人や組織に関わる問題の場合は、
解決志向が有効です。

人について問題志向で考えてみるとしましょう。

なぜ、できなかったのかを考えたからといって、
これという明確な原因が特定できなかったり、

それがわかったからといって
できるものではありません。
そもそも、
原因がわかることと、なりたい結果を出すこととはべつものです。

 

自分の何がダメで、
なにができていないかを
見つめればみつめるほど、

できそうもない理由ばかりが
どんどん頭の中で大きくなります。

そんなときは、解決志向の
次のようなアプローチをしてみましょう。

ポイントは
”やらない理由、できない理由は考えない”ということ。

≪解決志向のアプローチ≫

1.確認

・ 現在の状況

・ うまくいったこと、うまくいった理由

2.ビジョンづくり

・ どうありたいか

・ 理想の未来像

3.解決策を考える

・ すでにある好材料

・ 現在の位置(どこまでできているか)

・ すぐにできる小さな1歩

こうして、”やると決めたら”
日本キャッシュフローコーチ協会の
和仁達也さんから学んだ脱・完璧主義です。

完璧を求めない!ことです。

完璧を求めていると、なかなか行動にうつせません。

トライアンドエラーでいきましょう。
ちなみに、これは和製英語で、
正式に言うならトライアルアンドエラーらしいです。

いずれにしても
『試行錯誤する』という意味で使っています。

トライアルとは単に試すという意味ではなく、
”確認、決定するために試す” という意味合いです。

今のように、膨大な情報量を扱うには、
じっくり考えている暇はなく、
行動しながら試していかなければなりません。

そして間違いがあれば、そこを修正していく。
繰り返し繰り返し改善を重ねることで、
正解に近付いていくというアプローチが有効です。

試行錯誤の先に、正解があります。

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

 

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