会議では、だれが話していないかが大事

つまるところ人と組織
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第017号

誰が話すかが大事というのは聞いたことがあると思います。
会議では、しばしば意見が分かれたとき、
一人の発言で一気に意見が1本化することがあります。
あるいは、アイデアが出ず、膠着したとき、
一人の発言からいろいろとアイデアが出てくることがあります。

会議で進行役をさせていただいていると、
突破口になってくれる意見出しはありがたいのですが、
その人が本部長であったり
業績のよい営業マンであったりするときは
影響力が高い分、その人の意見に引きずられる傾向があります。


あの人がそういうなら、そうだろう。

→間違いはない。

という図式でしょうか。

その人への信頼感、これまでの行動から、
目の前の会議のテーマについても
信頼感の持てるこの人の発言だから、
として賛同するのは、確かに自然ですね。

コマーシャルでも
「私も使っています、この商品を推薦します」
というのはよく見かけます。

このようなコマーシャルでは、
必ず感想を述べている顔の横に、
これは個人の意見です。
という注釈が書かれていますよね。

 

マーケティングでは、
誰が言うかというのは効果的ですが、

効果があるだけに、
会議の場では、
本部長でも、業績のよい営業マンでも、
個人の意見には変わりないということを、
忘れないようにしたいですね。

 

誰が話すかが大事だって思っていると、
ついつい落とし穴に落ちてしまいます。

会議では正解をみつけることより、
皆が納得する意見を導き出して
共有することが大事ですね。

だから、個人の意見はあくまで個人の意見で、
誰が言ったから正解、というわけではないということ。

4月に入った新入社員であっても、
意見は自由に発言できる会議であること。

あっ、本部長や業績のよい営業マンとか、
影響力のある人は、会議では話してはいけない、
という話ではないですよ。

コミュニケーションって、対話ですから、
自由に意見交換できることが
コミュニケーションですよね。

コミュニケーションのよい職場環境って考えたら、
新入社員さんが、まだ入ったばかりで、意見なんて言ってはいけない。
っていう雰囲気を作ってしまってはダメだということです。

だまっているというのは、
決して今大勢を占めている意見に賛成と
同義語ではありません。

意見が割れた時、膠着したとき、
場を前に進めたいと考えて
影響力を発揮する=リーダーシップは重要です。

ただ、それによって誰かの意見を発する機会を
失うことになってはいけないということですね。

むしろ、影響力のある人には、
そのことを認識したうえで、
誰が話していないかも、
気にかけることでも影響力を発揮してほしいものです。

新入社員さんも、意見はもちろん、あるはずなんです。
結局意見を言えなかったとしても、意見を聞く意味はあります。

 

会議終了間際、意見もほぼひとつにまとまったときに、
「ちょっといいですか?」って手が上がる会議って、
予定調和も忖度もなくて、すばらしいなぁ~

それが、新入社員さんだったらなおさらですね。

お読みいただき、ありがとうございました。

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