配慮のあるコミュニケーション

つまるところ人と組織
社長の想いを語りなおして
思考×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です。

                         第002号

選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた。

そう言って、日本サッカー協会の田嶋会長が
ハリルホジッチ解任の理由を語っていたのは、
1週間前のこと。

トッププロの世界でも、意識して組織作りに取り組まないと、
いたずらに時間だけが過ぎて、
やっぱりコミュニケーションは育たないものなんだなぁと、
感じたものです。

そこで、今日はコミュニケーションのお話。

まずはコミュニケーションの定義から。

定義:お互いに気持ちや意見を伝えあって理解すること。
相互理解ですね。

ふたつのボールを互いに投げ合っておこなう
キャッチボールのようなものです。

では、このコミュニケーション
どんなふうに自分の気持ちや意見を伝えることが
よいのでしょうか。

私、これまで、
経営者の方と話すときは、腹を割って話すことを
心がけていました。

百戦錬磨の社長に小手先で太刀打ちできない。
じゃあ、腹わって、本音でぶつかるしかない、って感じです。

でも、それってどうやら、ある視点に基づいた言動
でなければ、コミュニケーションとしては適切では
ないらしいのです。

教えてくれたのは、この人
日本で唯一売上げを上げる
チームビルディングコンサルタント
石見幸三氏です。

本音で話すというのは、
遠慮のないコミュニケーション
と言い換えることができます。

でも、遠慮がないコミュニケーションは
決して、配慮のないコミュニケーションでは
ありません。

配慮とは
よい結果になるように、
あれこれと心をくばること。
と、辞書に書いています。

石見さんは、配慮とは
「結果を生み出すために、あれやこれやと心を配る」
と、表現しています。

そして、
遠慮はしないが、配慮はする。ことが
必要だと言っています。

ちょっとわかりづらいでしょうか。

「良い結果を出すために遠慮せずに、
コミュニケ―ションを取る」

こういう表現は聞きますよね。

遠慮せずに=本音で話す=言いたいことをストレートに言う
ではなくて遠慮せずに=配慮がある=結果を生み出すために心を配る

すなわち
遠慮せずに=結果を生み出すために心を配る
遠慮はしないけれど、結果を生み出すための心配りはする
ということですね。

コミュニケーションに必要な視点は
配慮があるかどうか。

良い結果を出すために、という視点ですね。

ところで、
「人間関係に配慮して。。。 」という
言い方をすることありますよね。

一見、周りを気遣って配慮しているようなので、
コミュニケーションがとれている、
とも言えるのですが、

ここでいう配慮が、
良い結果を生み出すために、という視点なのか
どうかが肝心です。

そもそも、
自分の都合とか
面倒なことにならないために
ってことなら

そこに、良い結果を生み出す視点はないので、
配慮って言葉自体が、あてはまらないことになります。

コミュニケーションには遠慮は無用です。

でも、その言動が、
良い結果を生み出すため
(よかれと思って)から出ているか
この視点があるかどうかが肝心なのです。

部下面談も同じこと

本音で話すことが大切!

ではないんです。

部下の結果を出すためにという視点が
あるかどうかです。

遠慮のないコミュニケーションできていますか。
配慮のあるコミュニケーション意識していますか。

 

お読みいただいてありがとうございました。

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